科学研究費基盤研究(S):近代アジアにおける水圏と社会経済 ― データベースと空間解析による新しい地域史の探求
人文社会科学系と理工系の双方の専門分野から、大学・研究所に在籍する研究者、特任研究員、院生が、それぞれ歴史DBユニットと空間解析ユニットに所属した上で、プロジェクトに参加し、歴史研究を進めている。
名古屋大学 大学院経済学研究科 教授
本プロジェクトではアジアの主要な港湾都市における貿易・航運の動向を気象情報と関連づけながら検討していく。
専門は中国経済史、東アジア経済史。 貿易統計に代表される定量可能な歴史資料からデータベースを作成する研究に従事。主著『近代中国と広域市場圏―海関統計によるマクロ的アプローチ』(京都大学学術出版会、2012年) は、貿易統計を駆使して、中国市場の発展を世界経済の展開と関連づけて定量的に分析した。近来は、統計の作成主体である税関制度の研究、貿易を支える船舶の航海情報のデータベース化にも従事。
京都大学経済学部卒業(1999)。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了(2008)。博士(経済学)。大阪産業大学経済学部准教授を経て2015年より名古屋大学経済学部准教授、2021年より現職。