科学研究費基盤研究(S):近代アジアにおける水圏と社会経済 ― データベースと空間解析による新しい地域史の探求
人文社会科学系と理工系の双方の専門分野から、大学・研究所に在籍する研究者、特任研究員、院生が、それぞれ歴史DBユニットと空間解析ユニットに所属した上で、プロジェクトに参加し、歴史研究を進めている。
慶應義塾大学 経済学部 教授
本プロジェクトでは、19世紀〜20世紀前半の東部インドを中心に、 モンスーンの季節性と農業、舟運、商取引、貿易との関係を研究している。
専門は南アジアを中心としたアジア経済史。塩市場の変化を多面的に分析することを通じて、 イギリス東インド会社統治期の東部インド社会・経済の変化を検討してきた。 主著は『塩とインド:市場・商人・イギリス東インド会社』(名古屋大学出版会、2017年)。 これにより、第60回日経・経済図書文化賞を受賞。
慶應義塾大学経済学部卒業。ロンドン大学SOASにてPh.D. (History)を取得(2005年)。 大阪大学大学院経済学研究科講師、慶應義塾大学経済学部准教授を経て、2013年4月より現職。